切り落としの体遣い

合気道の稽古では、よく剣を振り下ろすように、という喩えを使います。
果たして剣を振り下ろす動作を日常的にやっている人がどれだけいるかが疑問ですが、この振り下ろしにも、いろいろとやり方があることが、実際にやってみると分かります。

・放り投げるように斬る。

・放物線を描くように。

・剣の重さを生かして斬る。

などなど。

それぞれ微妙に身体の使い方が違います。
私が最近の練習する剣の型に「雷刀」というのがありますが、これは文字通り雷が落ちるが如きの豪壮な型です。といっても動き自体は単純ですが、この体遣い、刀使いこそ体の合気、呼吸力に直結するものだと思っています。

興味ある方、是非私まで聞いてください。一緒に稽古しましょう。

290816三島大社奉納演武を催行しました

恒例の三島大社奉納演武を無事終えました。

小雨、時には少し強めに降る中、11時から約1時間半ほど、演武大会を行いました。今年は、沼津西高校が廃部となったため、護身術等の演武が中学生会員の演武に変わりました。かなり長時間の演武となりましたが、無事やり遂げたことは、すばらしいの一言です。

会員は例年通り、半分ぶっつけ本番で行いましたが、怪我もなく、舞台から落下することもなく(笑)演武を終えることが出来ました。

観覧にいらしてくださった皆様ありがとうございました。

片手持ち正面入身投げ

先日の稽古で、師範がこの技を指定されました。なかなか普段やらない技です。この技の妙味は、片手を持たせたまま受けの肩口に巻き上げ、体を崩すところにあるのですが、その際の説明に感じ入りました。

師範は最初あえて肩口に持ってくるとしか言われませんでした。

その後しばらくして種明かしをするように、「最後には相手の指先を掴んで反らせるのだけれど、最初から「掴む」と教えると、相手の手が離れてしまう」とおっしゃっていました。

私はこの技は「抜き」の感覚を使う技だと思っていますが、それは始めてやる人には先の話。まずは掴ませたまま相手の手を通じて、相手身体中心をあやつること、これを意識して稽古する必要があります。

やはり見てますと手を掴むという最終形にこだわり、最初から掴んでしまう人が多くなっていました。教え方、って難しいのですね。

あえて教えない、ということも大事だと思いました。

審査が近くなってきました。稽古に来て下さい!

平常の稽古に出ていれば、こんなに審査前に焦らなくてもいいのに・・・と思っている人、いますか?(笑)

審査まで二週間となりましたが、ちょっと稽古に来る人数が少ないような気がします。審査対象の人が少ないのかもしれませんが、それでも審査対象の人の出席がちょっと少ないかなあ、と思っています。

審査はあくまで普段の稽古の延長戦にあるもの。技の形だけなぞっても、審査には合格して得るものが少ないですよ。と苦言を呈します。

技の形を覚えたら、一度上級者に受けてもらってください。その上級者に受けてもらって、細かい指導を仰いでください。同級同士で仕手受けをやっても、感覚で分からない部分があります。本当の形稽古をやるのであれば、同級同士の稽古の中でも、受けの形に理合が含まれているので、意味があるのですが、なかなか今受けの形まで細かく指導できないので、上級者に受けてもらう、というのが近道であると思います。

もっともその上級者が「耐える」稽古しかしないのであれば、時間の無駄ですからそうそうに引き上げたほうがいいですね。あくまで上級者は、「受け」をしながら仕手を導くことが出来る人でなければ、なりません。

仕手・受けの稽古方法がなぜ長く採用されているのか、その意味を考えるといいと思います。

290509稽古

火曜日稽古は、石渡師範がいらっしゃらなかったので、山崎がメニューを決めました。

先日の指導員の意見交換の中で、「仕手受け関係の明確化」が課題と認識されたことを受け、この日は、受けの形や意識について、稽古をしました。

何度もこのブログで書いていますが、受け=上位者 が剣術では基本です。上位者が下位者を導くように行うのが、仕手受け稽古の大事なポイントです。

なぜ形稽古をするのか、そこをもう一度考えてみてはどうでしょうか。

どうしても、仕手受け稽古に抵抗がある「負けるのは嫌だ」という人がいたら、仕手受け稽古の受けの中で、受けの形は取るけれども、いつでも裏を取れるタイミングを探す、稽古というのをしてはどうでしょうか。

形で負けても、心は負けない、そんな気概があれば、仕手受けに抵抗がある人も気持ちよく稽古ができると思います。

受けは、とてもいい自分の稽古になるんですよ。

さてこの日は、次のメニューを行いました。

回転動作(1)(2)

回転動作からの投げ(1)(2)

正面打ち体捌き 後方倒し(応用)

片手持ち側面入り身投げ

片手持ち四方投げ

座り技片手持ち一箇条抑え

呼吸法(1)

回転動作及びその投げは、体捌きの練習と受け身を主眼に行いました。回転動作(2)はきれいに受けを誘導できれば、受けはたまらず飛躍受け身をすることになります。

正面打ち体捌きは、応用技ですが、後方に素早く、そしてできるだけ近い間合いで入る稽古をしました。

片手持ちの側面と四方投げは、受けの形を丁寧に解説しました。養神館では受けの形が決まっていますが、それは受けの形を決めることにより、ただしい崩しのイメージを持ってもらうためです。

また特に側面入り身投げの方ですが、単独ではできている側方受け身ができず、逆の手をついて危険な人がいるので、そこを注意しました。

座り技は、力を抜くこと、つなげる感覚を持つことに注意を置きました。力ませに行うと逆に受けの抵抗を引き起こすことになります。受けの力を抜く、そこが合気の稽古の主眼となります。

仕手受け稽古について、もっと積極的に考えてみませんか。そうなると一層合気道のけいこが楽しくなります。

体捌き

石渡師範がいらっしゃらないとき、体捌きの稽古を加えています。
体捌きの向きに正しい方向があるわけではないのですが、ある一定の動きがスムーズに出来ることが目的です。
止らずスムーズに体捌きをして死角に入る足遣いを学ぶことで、自由技等にバリエーションが増えていきます。

普段互いに止った状態からの稽古が多いため、動きの中で技をかける稽古が少ないように思えます。特に審査稽古ばかりしていると、合気道らしい呼吸・タイミングが養われないと危惧します。

回転動作や体捌きをこれからも取り入れていきますので、よろしくお願いします。

改めて基本の構え

4月は新しい稽古仲間が増える季節です。伸び行く新芽、吹き出す若葉をみて「新しいことをはじめてみようか」と思う人が増えるのかもしれません。

今年私が指導に行っている高専合気道部には、少なくとも7名の仲間が増えました。例年の倍以上の部員が入ったわけですが、要因は「かっこいいビデオ」を見せたから、というもの(笑)
イメージ戦略は大事です。

とはいえ、内実が伴わないとやめてしまう人が多いのも事実。
まずは受身や基本動作をみっちりとやりたいものです。

今日は、改めて基本中の基本である構えを学びました。
構えの下半身の使い方、そして上半身の意識の持ち方、とくに「折れない腕」や「釣鐘の感覚」を講習しました。
意識の使い方で、身体が変わる不思議を知り、目を輝かせて稽古する進入部員を見て、しみじみ「いいなあ」と思いました。
教えるほうの醍醐味です。このまま素直に合気道を好きになってもらえればと思っています。

290328稽古

この日も石渡師範がいらっしゃらなかったので、山崎が統一稽古の内容を考えました。前回同様、黒帯(色帯)と白帯がペアになって順にまわしていく方式で行いました。合気道は固定ペアでやるよりも、いろいろな人とやったほうが、汎用性が高まるので、できるだけペアが変わる形でやって行きたいと思います。

さて、本当に皆さん受身がよくなってきました。ただ、単独での受身の上達の次は技の中での受身の上達が次の段階としてありますので、この日は技の中の受身を重点的に行いました。

まずは回転投げを前方回転受身で受ける。
続いて、正面打ち体捌きからの突き当身を後方受身。
正面打ち正面入身投げを側方受身、または後方回転受身。
両手もち呼吸投げを前方回転受身

それぞれ単独では練習している受身ですが、技の中で受けるとなると勝手が違うようで戸惑う方が多いようでした。

仕手の面から言えば、体捌きを苦手とされる方が多いようです。合気道の体捌きは、合気道らしさの一つであります。分かりやすい正面打ちで行いましたが、どうしても身体が逃げていいタイミングで入れない人が多いようでした。

これは目付けの問題があります。いわゆる遠山の目付けを行うことが大切です。また足捌きも、普段からすり足、親指重心での歩き方を稽古していないと、スッスッと動けません。稽古中で出来ない自分を見つけ、日常の中で稽古していただければと思います。

後半は人が多くなってきましたので、座り技として、呼吸法1と呼吸法3を行いました。呼吸法3については、わかりやすく

受け 下から自護体で持つ。
仕手 自ら受けの下方向に重みを乗せる。(誘い)
受け 下方向の重みに自然に反応する(上に返そうとする)
仕手 受けの反応・反射を利用して合気揚げ

自護体など動かない相手には、少し誘いをかける必要があります。
呼吸法の3では、その所作が入っています。

こうしたことを行った後、30分ほど各自練習の時間を設け、最後に自由技で二時間の稽古を終えました。